音声認識で生成した英語字幕による英語理解向上の測定実験
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概要
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英語を母国語としない人が英語で会話を行う際に,音声認識によって自動生成された英語字幕を提示すると,理解度が向上するか実験により調べた.55名の英語能力の異なる被験者に対しTOEICのリスニング試験を,音声認識特有の誤りを含む字幕を提示しながら行った.その結果,TOEICレベルC(470〜730点)の被験者に単語正解精度80%以上の字幕を提示した場合に成績が有意に向上した.TOEICレベルCは日本人受験者の約半数が属するレベルであり,単語正解精度80%は現在の音声認識システムを注意して使用すれば達成可能な精度であることから,音声認識によって自動生成された英語字幕でも会話の理解を支援することが十分に可能であることが確認できた.
- 2010-09-15
著者
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下郡 信宏
株式会社東芝研究開発センター
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坪井 創吾
株式会社東芝研究開発センター|現在,東芝ソリューション株式会社プラットフォーム事業部
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下郡 信宏
(株)東芝研究開発センター
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坪井 創吾
株式会社東芝研究開発センター
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坪井 創吾
株式会社東芝研究開発センター|現在 東芝ソリューション株式会社プラットフォーム事業部
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