ヌルデの虫〓(ヌルデミミフシ)に寄生する2種の鱗翅類
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概要
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ヌルデRhus javanica LINNAEUSの虫〓(ヌルデミミフシ)はヌルデシロアブラムシSchlechtendalia chinensis(BELL)により,その葉柄部に形成される.この虫〓内に2種の鱗翅類,フタシロテンホソマダラメイガAssara korbi(CARADJA)とモトゲヒメハマキEucoenogenes japonica KAWABEが寄生していることが判明した.今回は,野外から採集した虫〓の調査および野外・室内飼育により得られた知見から,これら2種の生活史の概略を記述する.稿を進める前に,ヌルデの虫〓に入る鱗翅類についてご教示いただき,また貴重な採集記録を提供していただいた京都府立大学高田肇助教授,それにモトゲヒメハマキの同定と食草および虫〓に入るヒメハマキ類についてお教え願った大阪芸術大学駒井古実博士に厚くお礼申し上げる.
- 1986-06-20
著者
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