チャ寄生性ミカントゲコナジラミにおけるシルベストリコバチの産卵と寄主体液摂取行動
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
チャ系統ミカントゲコナジラミにおけるシルベストリコバチの産卵と寄主体液摂取行動を室内条件下で観察した.寄主探索と産卵行動の連鎖は次のようにまとめられた.(1)ランダム歩行,(2)ドラミングを伴う歩行,(3)寄主をドラミング,(4)体の180°方向転換と産卵管の外転,(5)産卵管の挿入,(6)液体の注入,(7)産卵管を挿入したまま静止,(8)産卵管の清掃.寄主体液摂取行動の連鎖は,寄主探索と産卵行動の連鎖の〈(4)体の180°方向転換と産卵管の外転〉までは同じであるが,その後の行動は,次のようなものであった.(1′)産卵管の複数回挿入,(2′)体の180°方向転換,(3′)傷口の探索,(4′)体液摂取.雌バチ1匹あたりの生涯産卵数は67.6個であり,寄主体液摂取数は14.0匹であった.本種の産卵時間は1,682.7秒であり,これまでに報告された本種と同属の種の産卵時間に比べ,著しく長かった.
著者
-
吉安 裕
京都府立大学大学院農学研究科応用昆虫学研究室
-
笠井 敦
京都府立大学大学院生命環境科学研究科
-
岸田 彬
京都府立大学農学部応用昆虫学研究室
-
吉安 裕
京都府立大学大学院生命環境科学研究科
-
吉安 裕
京都府立大学大学院生命環境科学研究科応用昆虫学研究室
-
笠井 敦
京都府立大学大学院生命環境科学研究科応用昆虫学研究室
関連論文
- チャ寄生性ミカントゲコナジラミはカンキツを利用しない
- 近畿地方におけるナベブタムシ属2種(半翅目:ナベブタムシ科)の生活環ならびにそれらの発育と生息環境
- 京都におけるケナフの畑地と水田栽培の生育の比較およびその害虫(農学)
- チャ寄生性ミカントゲコナジラミにおけるシルベストリコバチの産卵と寄主体液摂取行動
- C213 コブノメイガ、Cnapalocrocis medinalisの雌性フェロモン成分の野外における誘引性(生理活性物質)
- アヤメキバガ(Monochroa sp., キバガ科)の生活史
- 京都市淀における合成性フェロモン剤によるネギ害虫シロイチモジヨトウの防除(農学部門)
- ワタアブラムシおよびトウモロコシ花粉給餌によるナミヒメハナカメムシの発育と増殖能力
- ハネナゴコブノメイガの幼虫と蛹の形態(農学部門)
- ヌルデの虫〓(ヌルデミミフシ)に寄生する2種の鱗翅類
- Descriptions of Three Nymphicula Species from the Philippines (Lepidoptera, Crambidae)
- コオナガミズスマシ(甲虫目, ミズスマシ科)の京都における再発見と形態
- 京都府冠島におけるアカマダラハナムグリの初記録とカンムリセスジゲンゴロウの再発見