浅間山2009年2月2日噴火の経緯と噴出物
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概要
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Asama volcano erupted in the midnight of 2 February 2009 with the ejection of ash and ballistics. The ash was dispersed toward the southeast, and observed in areas up to the southeast of the Kanto plain in the next morning. The ash fall deposits at the southeastern foot of the volcano were surveyed in order to determine a dispersal axis and detail isopleth contours. Isopleth contours of the ash fall deposit stretch out long from northwest to southeast, and they are denser in the western side of the dispersal axis than in the east. In the summit crater area, the ash is not recognized in the northern side. These indicate that the distribution of ash fall was strongly affected by a wind from the northwest. Based on the isopleth contour map, the total weight of ash fall is estimated to be 27,000-31,000ton, using a log area (m^2)-log weight (g/m^2) plot. The weight is approximately three fifth of the eruption on 1 September 2004 and the same order as ones on 13 November 2004 and 26 April 1982. Major components of the ash sampled at about 8km southeast from the source are non-altered and altered lava, individual crystals, and ceramisite, but minor glass particles (less than 1wt%) are also included in fine grains. The glass particles can be identified as juveniles and divided into two groups based on their shape and glass composition. One is 'dense-type' with rhyolitic composition which is the same as juveniles in the 2004 eruption, and the other is 'vesicular-type' with dacitic composition which is different from any juveniles in the recent eruptions including the 1783 Tenmei eruption. These chemical characteristics of juvenile particles indicate that two-types of magma have recently coexisted beneath Asama volcano and were erupted on 2 February 2009.
- 2010-06-30
著者
-
金子 隆之
東京大学地震研究所
-
前野 深
東京大学地震研究所
-
小山 悦郎
東京大学地震研究所
-
中田 節也
東京大学地震研究所
-
鈴木 由希
東京大学地震研究所
-
藤井 敏嗣
東京大学地震研究所
-
宮村 淳一
気象庁地震火山部
-
鬼澤 真也
産業技術総合研究所地質情報研究部門
-
長井 雅史
日本大学文理学部地球システム科学科
-
前野 深
東京大
-
中田 節也
東大・地震研
-
藤井 敏嗣
東大・地震研
-
藤井 直之
名古屋大
-
藤井 直之
静岡大・理
-
鬼沢 真也
東京工業大学火山流体研究センター
-
小山 悦郎
東大地震研
-
鬼澤 真也
産業技術総合研究所地質情報研究部門:(現)気象研究所地震火山研究部
-
鬼澤 真也
産業技術総合研究所地質調査総合センター
-
鬼沢 真也
北大・院・理
-
鬼沢 真也
北海道大学大学院理学研究科
-
小山 悦郎
東大・震研
-
小山 悦郎
東大震研
-
長井 雅史
日本大学文理学部地球システム科学科:(現)防災科学技術研究所火山防災研究部
-
長井 雅史
東京大学地震研究所
-
宮村 淳一
気象庁地震火山部:(現)北海道大学大学院理学研究院附属地震火山研究観測センター
-
鈴木 由希
東北大学理学研究科地球惑星物質科学科
-
鈴木 由希
早稲田大学理工学研究科
-
鈴木 由希
東北大学大学院理学研究科地学専攻地球物質科学科
-
藤井 敏嗣
環境防災総合政策研究機構
-
藤井 直之
名古屋大学大学院理学研究科地震火山観測研究センター
-
鈴木 由希
早稲田大理工
-
中田 節也
東京大学・地震研究所
-
金子 隆之
地震研
-
鬼澤 真也
気象庁気象研究所
-
藤井 直之
静岡大
-
中田 節也
地震研
-
藤井 敏嗣
特定非営利活動法人環境防災総合政策研究機構
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