精神看護実習における学生の対象理解とその変化-病院実習後と職業リハビリテーション施設実習後の調査比較-
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概要
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本研究の目的は,精神看護実習において精神障害者の就労に向けたリハビリテーションおよび就労を支援する施設(以下,職業リハビリテーション施設とする)での利用者と共に行動する実習を,病院実習後に入れることで,患者あるいは施設利用者(精神障害者)を一人の人間として理解することに対する効果を検討することである.看護系短期大学の3 回生50 名を対象に,病院実習後と職業リハビリテーション施設実習後に無記名自己記入式質問紙調査を行い比較分析した結果,病院実習中よりも職業リハビリテーション施設実習中では,対象理解に関連する問題方向に回答をする学生の割合は,統計学的に有意に(p<.05 〜 p<.01)減少していた.大多数の看護学生にとって,病院実習後に職業リハビリテーション施設実習することは,精神疾患発症から社会参加に向けて回復していく対象の理解を深めることに有効であることが明らかになった.
- 2010-05-31
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