精神看護学実習における精神障害者の就労支援のための施設での学び
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概要
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精神障害者の就労準備のためのディケア施設あるいは就労継続支援施設において,精神看護学実習をした看護学生の記録の内容分析を行った.各施設において,学生がどのような気づきや学びがあったのかを明らかにした結果,2つの施設に共通して,【施設の役割・意義の理解】【利用者の力の気づき】【機能・能力障害を持つ人の理解】【職員の役割・姿勢・援助への理解】【回復過程の援助の気づき】【機能・能力障害を持つ人の理解】【職員の役割・姿勢・援助への理解】【回復過程の援助の気づき】【自己の振り返り】【社会参加・就労に向けての現状と課題】の7つのカテゴリーが抽出された.さらに各施設から,【プログラム編集および援助内容への評価】と【労働に対する視野の広がり】という異なるカテゴリーがそれぞれに抽出された.障害を持ちながらも地域社会で生活し,就労を目指している一人の人間として精神障害者を理解するとともに,その個人を尊重しながら自分らしく生きることへの支援の重要性を学んでいた.病院実習では学びきれない,精神障害者の回復への確信と社会を基盤に生活していることを理解する視点を持つことに役立っており,ノーマライゼーションの理念をベースにした精神障害者の社会参加・就労の必要性も学んでいることを確認した.
著者
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