日本の鱗翅目におけるゴール食の習性2 : ヨモギのハマキガによる茎コールを攻撃するニセマイコガ
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概要
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大阪市南港野鳥園において,ヨモギクキツトフシ(トビモンシロヒメハマキ,Eucosma metzeriana(Treitschke)によりヨモギ茎に形成されたゴール)をサンプリングし室内飼育すると,キイロマイコガ,Stathmopoda auriferella(Walker)の幼虫がゴールを摂食しているのを確認することができた.ゴールのキイロマイコガによる攻撃率は9.4%(N=32)であった.ゴール壁は著しく食害され,それらのゴールからはトビモンシロヒメハマキ成虫は羽化しなかった.キイロマイコガはさまざまな果樹の花,果実,葉を食うことが知られていることから,機会的えい食者と考えられた.ゴールは質的に良好な食物およびシェルターとして利用されたのであろう.
- 2003-06-30
著者
-
山崎 一夫
Osaka City Institute of Public Health and Environmental Sciences
-
杉浦 真治
Laboratory of Forest Ecology, Graduate School of Agriculture, Kyoto University
-
杉浦 真治
Department Of Forest Entomology Forestry And Forest Products Research Institute (ffpri)
-
杉浦 真治
京都大学大学院農学研究科地域環境科学専攻森林生態学研究室
-
杉浦 真治
森林総合研究所
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