就業している熟年期2型糖尿病患者のセルフケア能力と学習支援の関係
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概要
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本研究の目的は、就業している熟年期2型糖尿病患者のセルフケア能力と看護師による学習支援の関係を明らかにすることである。外来通院中の熟年期(40-65歳)の就業している糖尿病患者70人を対象として自記式質問紙により調査した。質問紙は著者らが作成した看護師による学習支援の17項目と本庄によるセルフケア能力を査定する質問29項目(以下、SCAQ)である。対象者は男性が54人、平均年齢は54.9±6.8歳であった。調査の結果、看護師から「個別指導」「特別指導時間」「今後の方法の相談にのる」「折に触れて指導」「今迄のよい方法は認める」の支援を受けたと回答した患者は、SCAQ総得点及び4下位尺度の得点が平均値以上の患者が多かった。就業している熟年期2型糖尿病患者のセルフケア能力を高める看護師による学習支援は、仕事によって変化する生活内容に対応できる「個別指導」「特別指導時間」「今後の方法の相談にのる」支援が必要であり、「折に触れて指導」「今迄のよい方法は認める」ことにより健康管理への関心を維持する学習支援が重要であることが示唆された。
- 2008-03-10
著者
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清水 理恵
新潟青陵大学 看護福祉心理学部看護学科
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金子 史代
新潟青陵大学看護学科
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金子 史代
新潟青陵大学 看護福祉心理学部看護学科
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清水 理恵
新潟青陵大学看護学科
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金子 史代
新潟青陵大学 看護学科
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