看護することとケアリングの関係 : ドロセア・E.オレムの看護におけるケアリングの意義づけ
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概要
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ドロセア・E.オレムの著書『看護-実践の諸概念-』(2001,6ed)に記述されているケアとケアリングを考察し、看護におけるケア、ケアリングの意義を探究した。1.看護におけるケアは、ある特別な条件と状況のもとで制限されたやり方(limited ways)で行われる。制限されたやり方とは、ケアが専門職としての看護の実践をとおして行われることを意味する。2.その人が人間として存在するための本質と社会的依存の程度は、その人が必要とするケアの種類、そして専門職としての看護師とそのケアを受ける人との関係性に関係する。3.看護師が患者をケアする状況で問われるべき問いは、援助する状況においても問われる必要があり、このことは、看護においてはケアリングと援助が重なることを表している。4.オレムは、看護におけるケアリングの概念を、人間愛における成熟愛とコミュニティにおける大々から、人から他者への心の動きと他者のための行為として発展させている。
- 新潟青陵大学・新潟青陵大学短期大学部の論文
- 2003-03-10
著者
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