ドロセア E.オレムの「健康概念」における形而上学的前提
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概要
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オレムは,人間がもつ他の生物と区別される3つの器量(capacity)が,全体性としての人間存在である個人と全体的である健康の構造と機能の変化を関係づけるとする。オレムの状態としての健康の考え方は,全体的で全体性としての人間存在である個人の誕生から成人までの時間指向にそった成長と漸進的発達過程における人間の能動的な存在を示している。オレムの「健康概念」の形而上学的前提としての健全の意味する活力と強さは,オレムの看護論の中心概念であるセルフケアの概念を人間の成長と漸進的発達から説明するための必要条件といえる。今後の課題として,人間の成長と漸進的発達過程におけるセルフケアの学習過程と治療的性質を持つ継続的なセルフケアの関係を考察したい。
- 新潟青陵大学・新潟青陵大学短期大学部の論文
- 2001-03-10
著者
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