下垂体腺腫におけるGsα遺伝子変異の検討
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概要
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Activating mutations of the Gsα protein coupled to the growth hormone-releasing hormone (GRH) receptor contribute to the genesis of growth hormone (GH)-secreting pituitary adenomas. However, the reported prevalence of these Gsα mutations in Japan varies considerably among institutions. We investigated the prevalence of the Gsα mutations in 133 pituitary adenomas, including 58 GH-secreting tumors, using RT-PCR and direct cDNA sequencing. Gsα mutations were present in 23 GH-secreting adenomas, but in none of the adenomas secreting other pituitary hormones or non-functioning adenomas. There were no significant differences in the age, sex, basal GH level, insulin-like growth factor-I (IGF-I) level, IGF-I SD score , or the basal prolactin level between the patient groups with and without Gsα mutations. The mean tumor volume was significantly smaller, and the GH or IGF-I/tumor volume ratio significantly higher, in the patients with the Gsα mutations. The GH response to GRH was significantly lower, while that to thyrotropin-releasing hormone (TRH) was significantly higher, in the patients with the Gsα mutations. These results demonstrate that Gsα mutations occur specifically in GH-secreting tumors, at a prevalence of 40%, and suggest that adenomas with these mutations may have a greater ability to produce GH per unit volume of the tumor.
- 東京女子医科大学の論文
著者
-
高野 加寿恵
東京女子医科大学内分泌内科
-
小野 昌美
東京女子医科大学第2内科
-
三木 伸泰
東京女子医科大学第2内科
-
高野 加寿恵
政策研究大学院大学 保健管理センター
-
堀 智勝
東京女子医科大学脳神経センター 脳神経外科
-
堀 智勝
東京女子医科大学医学部脳神経外科
-
堀 智勝
東京女子医科大学
-
小野 昌美
東京女子医科大学附属内分泌疾患総合医療センター 内科
-
小野 昌美
東京女子医科大学 第2内科
-
大竹 啓之
東京女子医科大学医学部第二内科学
-
三木 伸泰
東京女子医大第二内科
-
堀 智勝
東京女子医科大学附属病院 手術部
-
高野 加寿恵
東京女医大 医 内科学 (第二)
-
Takano K
Department Of Endocrinology Clinical Institute Of Endocrinology Tokyo Women's Medical Universit
-
高野 加寿恵
東京女子医科大学 第2内科
-
高野 加寿恵
東京女子医科大学医学部第二内科学
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