成人看護学における「リラクゼーション技法」の試み : 学生が得られたリラックス反応と学びの分析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
この研究の目的は,看護学科2年生の必修科目の成人看護学実習において実施した,「リラクセーション技法」の授業に関する記述である.授業の内容は,漸進的筋弛緩法,自律訓練法,音楽療法,アロマテラピーの4つのリラクセーションを理解し,体験するものであった.この授業において,得られた学生のリラックス反応と,学生の学びは以下のとおりであった.1.特に,音楽療法,漸進的筋弛緩法によりリラクセーション効果を得ることができた.2.「緊張-不安(T-A)」,「抑うつ-落ち込み(D)」などのPOMSの気分尺度得点に有意な変化が認められた.3.アロマテラピーは香りの好みがリラックス反応に影響していた.4.ほとんどの学生はリラックスの効果を体験でき,リラクセーション技法に関心をもつことができた.5.学生の多くは臨床場面における看護介入の可能性や心理的側面からの援助について深く考えることができた.
- 新潟県立看護大学の論文
著者
関連論文
- 成人看護学演習におけるマルチメディア教材の開発(2) : 救急蘇生演習に使用した効果
- 成人看護学演習におけるマルチメディア教材の開発(1) : 看護系大学における学内演習の実態
- リハビリテーション看護教育の実態と課題 : リハビリテーション看護実習の評価およびその後の臨床実習状況からの分析
- 看護婦のストレスに関する研究 : 第一報 仕事上のストレッサーと職務満足感および気分との関連
- 成人看護学における「リラクゼーション技法」の試み : 学生が得られたリラックス反応と学びの分析
- ロールプレイを用いた授業の評価 : 成人看護学実習III 手術を受ける患者の呼吸援助
- 高校生の「いじめ」の認識に関する研究 : 高校生・養護教諭・母親間の比較検討
- 思春期のヘルスコンサーンに関する研究 : 高校生と母親サンプルとの比較
- 女子学生における食品の健康イメージと消費行動
- 思春期の健康への関心とその要因 : ヘルスコンサーンインベントリー作成の試み
- 女子短大生の主観的健康の変化とその要因 : 生活習慣、生活ストレス、ソーシャルサポートとの関係を中心に
- 高校生の「いじめ」の認識に関する研究 : 高校生・養護教諭・母親間の比較検討