ヤマトアオダモ人工林の林分構造と成長
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概要
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アオダモ類人工造林技術の確立に資するため,93年生のヤマトアオダモ人工林2林分の林分構造とその成長を調査解析し,施業履歴との関係で考察した。人工林として成林した林分(純林区)のヤマトアオダモの成立本数は617本/ha,幹材積は353m^3/haで,それぞれ林分全体の27.0%,81.7%を占めた。一方,不成績化した混交林区では,成立本数は220本/ha,幹材積は62m^3/haに過ぎず,その割合も12.7%と24.9%に留まった。こうした林況の違いは,純林区がBl_D型土壌の斜面中一下部の土壌が深い立地であり,混交林区では斜面中一上部のB_D(d)〜B_B型土壌であるなどの,立地環境によるものと考えられた。樹幹解析の結果より,ヤマトアオダモの直径成長および樹高成長は40年生までの若齢時にピークを迎えその後の成長は漸減傾向にあった。当造林地では,植栽後,下刈りやツル切り,除伐などの造林補助作業,そして40年生段階で材積比率24%前後の間伐が実施されてきた。したがって,他の広葉樹より成長の遅いヤマトアオダモに対し保育作業を行うことによって種間競争を緩和し,林冠層を形成するヤマトアオダモ人工林の造成が可能になったと考えられた。
- 2009-06-25
著者
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鈴木 和次郎
森林総合研究所
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鈴木 和次郎
森林総合研究所東北支所
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鈴木 和次郎
森林総研・森林環境
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平野 辰典
茨城森林管理署
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須崎 智応
東京・神奈川森林管理署
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鈴木 和次郎
森林総合研
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須崎 智応
東京神奈川森林管理署
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平野 辰典
山梨森林管理事務所
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