空気熱膨張の「衝撃的」実験
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
学習指導要領の改訂に伴ない,かつては初等中等教育段階で当然学習してきたような項目も,内容の精選という目的のために大幅に削減された.従って,小,中段階で何をどのように学生が学習してきているかということについて,高校・大学の教師も大いに関心を持つ必要がある.例えば身近かな熱現象である熱膨張に関しても,小学校4年理科で空気と水の膨張について学習して以降,高校物理や化学で気体の膨張を学ぶ以外,液体や固体の膨張についてはついに学ぶことはない.教育が実り豊かなものであるためには,基礎教育の充実していることが望まれるわけであるが,理科教育の体系の根本的ともいえる最近の改変にもかかわらず,現実の学習指導の展開の中にはいろいろと問題が見出だされる.そこで一例として『空気の熱膨張』の指導法についての問題点を明らかにし,このことについての工夫を述べたい.
- 日本物理教育学会の論文
- 1984-03-20
著者
関連論文
- サイエンスゲームのすすめ
- E-111 小学校理科「ふりこ」の指導について
- 小学校女教師養成課程における物理教育の一方法
- 林氏の私の論文批判に対する反論
- 5C-09 小学校女教師のための物理教育
- 小学校女教師のための物理教育
- 1B-1 自作教材教具の開発 : その(1) : 「みんなの科学」について
- 条件不足で解けない入試問題
- 3I-05 空気の概念の指導について : ゼミ生の卒業研究から
- 「速さ」の概念の指導
- 小学生から大学生までの水平性概念の発達と形成
- 「噴水実験」についての教科書の誤まり(談話室)
- 運動の記録と「水時計」
- 教材としての「手作り時計」
- 空気熱膨張実験の解釈について
- 空気熱膨張の「衝撃的」実験
- ロジェーの跳躍子の設計
- シーソー教具の設計
- Avogadro数の測定
- E113 女性と科学教育 : 自然認識の発達と性差の解消
- 1p-B-12 解けない入試問題
- サーミスタ温度計を用いた金属の熱伝導率の測定について
- 管からの水の放流
- 高校物理における「Brown運動」の取り扱いについての研究
- ハーバード物理の特質について(4.HPPを現地で研究しての感想と報告,I.Harvard Project Physicsについて)
- 3p-H-2 ハーバード物理(HPP)の特性について