脳血管障害者における立位安定限界の認識誤差に関する検討
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概要
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【目的】本研究の目的は,脳血管障害者を対象として立位における多方向へのリーチ動作時の安定性限界に対する認識の誤差を明らかにすることである。【方法】健常者23名ならびに脳血管障害による片麻痺者22名について前後・左右方向の上肢リーチ動作(Four Directional Functional Reach Test)を実施し,その実測値ならびに予測値をそれぞれ得た後,両者の差から認識誤差を評価した。【結果】片麻痺者では後方リーチの際に有意に誤差が大きく,過大評価(実測値<予測値)する傾向が認められた(p<0.01)。また,健常者および片麻痺者では側方リーチ時に過小評価(実測値>予測値)していた(p<0.01)。【結論】片麻痺者にとって,後方リーチは特に認識誤差が大きく,理学療法介入の場面では十分に注意を払う必要があると結論される。
- 2009-10-20
著者
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