訪問リハビリテーションが脳卒中者のADL向上に及ぼす効果,及びADL向上要因の検討(平成18・19年度助成研究報告書)
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概要
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本研究では回復期,慢性期群の脳卒中者に対する訪問リハビリテーション(以下リハビリ)の効果と,どのような対象者でADL向上効果が期待できるのかを検討した。対象は新規依頼があった脳卒中者61名とした。結果として回復期群(n=26)のFIM得点の推移は開始時81.9±24.4点,終了時88.4±24.1点(p<0.01),また慢性期群(n=35)のFIM得点の推移も開始時93.7±17.9点,終了時97.1±17.3点と両群共に2群間に有意差が認められた(p<0.01)。またFIM得点の向上群(n=48),維持低下群(n=13)との関連要因について2群間の比較を行うと歩行能力,上肢麻痺において有意に差が見られた。さらに目的変数をADL向上群と維持低下群とし,説明変数を歩行能力,上肢麻痺としたロジスティック回帰分析を行うと上肢麻痺(5%信頼区間1.14〜3.51,オッズ比2.007,p<0.05),歩行能力(95%信頼区間0.09〜0.29,オッズ比0.05,p<0.01)が有意に選択され,この2因子による予測判別率は86.9%であった。
- 2009-04-20
著者
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荒尾 雅文
永生会訪問看護ステーションとんぼ
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石濱 裕規
永生会訪問看護ステーションとんぼ
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前原 恵美
永生会訪問看護ステーションめだか
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福井 博樹
永生会訪問看護ステーションひばり
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八木 静江
永生会訪問看護ステーションいるか
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福井 博樹
永生会訪問看護ステーションとんぼ
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