4000本級超高精細映像を用いた24フレーム/秒の高精細映像へのフレームレート変換法の検討(画像・映像処理)
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概要
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次世代の4000本級超高精細映像であるスーパハイビジョン(Super Hi-Vision, SHV)は,水平7680画素×垂直4320ライン,60フレーム/秒の順次走査の映像フォーマットを有するシステムである.この映像を素材として他の様々な映像方式へ変換できれば,ハイビジョンシステムや,ディジタルシネマ等の他の高精細映像システムへの応用が可能である。動画像の方式変換では,水平・垂直画素数とフレームレートが重要なパラメータとなる.特にフレームレート変換において,動領域の解像度と動画像としての滑らかな動きを両立させるためには,動き補正内挿法を用いる必要がある.この動き補正内挿法では,動きベクトルの検出精度と確度が高ければ,方式変換画像の画質向上が見込めると推測される.本論文では,60フレーム/秒のスーパハイビジョン映像から24フレーム/秒の高精細映像への変換法を検討した.動きベクトル検出の精度と確度を高めるため,従来方法に対して動きベクトル検出範囲を時間軸双方向に拡張し,かつ連続するフレーム間の同一物体の動きベクトルの等速度性を仮定した動きベクトル確度判定法による動き補正内挿法を導入した.更に現行のSHVがもつBAYER型画素構造に着目し,緑色信号による高い周波数成分を活用した動き補正内挿法を導入した.最後に主観評価実験により,線形内挿法と2-3間引法による方式変換画質と比較し,方法の有効性を検証した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2008-02-01
著者
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矢野 澄男
情報通信研究機構ユニバーサルメディア研究センター
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矢野 澄男
独立行政法人 情報通信研究機構 ユニバーサルメディア研究センター
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松尾 康孝
日本放送協会放送技術研究所
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矢野 澄男
情報通信研究機構ユニバーサルメディア研究センター:atr認知情報科学研究所
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矢野 澄男
情報通信研究機構 ユニバーサルメディア研 セ
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松尾 康孝
日本放送協会
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