視野特性に基づく3次元ディスプレイの研究開発(感性情報処理とマルチメディア技術および一般)
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概要
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3次元画像表示装置の原理と具体的な研究開発の例を紹介する.基本的な原理は,空間内に表示すべき物体を想定し,スクリーンからの光線がその物体からの光線として観視者が受容する光線像再生(light field reproduction)と呼ばれる方式に依っている.このような光線群をつくるためには,膨大な光線の量を必要とする.この光線群の集合は,スクリーンのある1点から上下左右に出射される光線群で構成される.一方,上下方向への光線の出射がない場合も考えることが可能であり,この場合は水平方向の光線群のみとなり,表示される3次元画像は水平視差のみとなる.これらを具現化する技術として,Integral photographyあるいは高密度指向性3次元画像表示等が知られている.さらに,本稿では,特に,筆者が所属する情報通信研究機構でのこのような3次元画像表示装置の開発例の概要を短く述べた.開発例は,観視者の手元で3次元画像を表示することが可能なCubic-type,複数人が取り囲んで3次元画像を観視するTabletop-type,そして,多人数が観視可能な大画面3次元ディスプレイである.これら開発した機器はヒトの視野の機能基づき,それぞれの3次元ディスプレイの機能を定めて,開発を進めている.
- 2010-05-24
著者
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