音声地図と遠隔支援の併用による視覚障害者の歩行支援(視覚補助,<特集>情報福祉論文)

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概要

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視覚障害者の単独歩行を支援するシステムの研究開発が,これまでに数多くなされてきた.しかし,大規模なインフラ整備が必要,あるいは支援を受けるための専用の装置が必要などの問題があり,広く普及するには至っていない.また,視覚障害といっても,障害の程度や障害に至る過程など個々の状況は様々であり,単独の支援方法で多種多様な要求にこたえることは困難であった.そうした状況の中,我々は,多様な要求条件にこたえられる実用的な支援方法を実現すべく,音声地図とテレビ電話システムを用いた遠隔支援とを併用する,視覚障害者用の歩行支援の提案を行った.更に,この提案する支援方法の有効性を確認するための歩行実験を行った.実験は,福岡市内の市街地において,被験者である視覚障害者が,支援を利用しながら,これまでに行ったことのない目的地を目指して歩行するというものであった.実験の結果,12名中9名の被験者が設定した時間内に目的地まで到達することができ,提案する支援の有効性を確認できた.
2007-03-01

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