プライバシーと著作権を考慮したコンテンツ配信に関する提案(オフィスインフォメーションシステム基礎,<特集>次世代ワークスタイル論文)

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概要

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映像や音楽などに代表されるディジタルコンテンツの配信・流通システムでは,コンテンツの不正コピーなど著作権等に対する侵害行為への対策を考慮する必要がある.その対策の一つとして,利用者の氏名などID情報をコンテンツに電子透かしとして埋め込んでおく手法が考えられている.しかし,この方法では,コンテンツの購入・利用時に著作権者らコンテンツの配布者に対して利用者のID情報を通知する必要があり,コンテンツの利用履歴等のプライバシー保護の観点からは問題がある.そこで本論文では,(1,N)-HOTと呼ばれる手法を応用することで,プライバシーと著作権の双方を保護できるコンテンツ配信プロトコルの一実現手法を提案する.提案手法は,処理量や通信量が現実的な範囲であり,また,汎用的な電子透かしアルゴリズムが使用できる,といった特徴を有している.
社団法人電子情報通信学会の論文
2006-12-01

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