データ分散共有型音楽配信システムに関する考察

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概要

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ここ数年, 日本でもxDSLやCATV, FTTHなど, ISPからエンドユーザまでのいわゆる「ラストワンマイル」に属する社会基盤が劇的に整備され.これらの高速な常時接続回線を利用したディジタルコンテンツ配信システムが現実的になってきている.しかし, これらのインフラ整備によるトラフィックの増加は, サーバや回線に対する負荷の増大や, それを改善するためのコスト負担を招いている.また, インターネットを介して著作者に無断でディジタルコンテンツを共有するといった著作権法に抵触するケースが発生している.本考察では, Napsterをはじめとした, すでに実用化されているさまざまなデータ分散共有システムについて長所, 短所を考察する.また, クライアントがサーバとしても機能することにより, 負荷分散によるサーバや回線に対するコスト低減を可能とし, 同時に著作権にも配慮したユーザ参加型データ分散共有型音楽配信システムを提案する.
社団法人電子情報通信学会の論文
2001-10-12

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