多数のノード取得攻撃に対応した無線センサネットワークにおける複製ノードの分散検知(センサネットワーク・P2Pネットワーク,<特集>ネットワークを支えるソフトウェア技術論文)

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無線センサネットワークは森林や砂漠などに設置され環境をモニタリングすることができる.攻撃者が悪意のあるノードを投入しネットワークに不正な影響を与えることを防ぐため,各ノードに鍵を与え,隣接ノードから認証を受けたノードだけをネットワークに参加させることが一般に行われている.だが,攻撃者が物理的にセンサノードを取得し鍵を抽出する,ノード不正取得攻撃に対しては,単純に鍵を利用した手法を用いて検知することはできない.不正取得されたノードは悪意のあるプログラムを挿入され,再びネットワークに戻されることにより,ネットワークに悪影響を及ぼすことが可能である.更に悪いことに,攻撃者は抽出した鍵を用いて,多数のノードを複製することが可能であり,ネットワークに多大な影響を与えることができる.既存研究では,信頼できるベースステーションの存在を仮定した手法と,ノードのみで複製ノードを検知可能な手法とに分類することができる.ノードのみで複製ノードを検知可能な既存研究では,多くのノードが不正取得された場合に,複製ノードの検知率が急激に低下するという課題をもつ.本論文では,ベースステーションを必要とせず,かつ,多くのノードが不正取得された場合でも,高い検知率を保つ手法を提案する.また,数学的な解析やシミュレーションにより,提案手法の有効性を確認する.
社団法人電子情報通信学会の論文
2009-03-25

多数のノード取得攻撃に対応した無線センサネットワークにおける複製ノードの分散検知(センサネットワーク・P2Pネットワーク,<特集>ネットワークを支えるソフトウェア技術論文)

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