好熱性放線菌が生産する糖質分解酵素遺伝子のクローン化と大腸菌に於ける発現
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概要
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好熱性放線菌Thermomonospora sp. MIB201は培地に糖質を添加すると、対応する耐熱性の糖質分解酵素を生産する。本菌株の2.0-kb以上の染色体DNA断片をプラスミッドpUC119に結合させて得られたキメラDNAを、大腸菌変異株JM109に導入して形質転換体を作製した。このうち制限酵素BanIIを用いたとき、p-nitrophenyl-α-D-glucopyranoside分解性のグルコシダーゼをコードする遺伝子を大腸菌にクローニングし、効率よく発現させることに成功した。本遺伝子は3.0-kbのプラスミッド挿入DNA断片内に存在しており、自身のプロモーターの制御を受けて転写されることがわかった。発現された酵素は主に、宿主大腸菌の細胞質内で生産・蓄積されていた。ペクチン質を分解する酵素: ペクチナーゼのクローン化については、菌株MIB201の染色体DNAのHincII切断物のクローニングにより、基質ペクチン酸より還元糖を生じるタンパク質を発現するクローンを得たが、その酵素活性はきわめて微弱であった。また元株由来の酵素が有する強耐熱性にくらべ、安定性に乏しく、純化酵素に対する特異抗体とも交差しなかった。
- 1995-10-01
著者
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