種々の植物種組織におけるキチナーゼ活性の差異
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
日常生食用として摂取される植物性食品(果実類、野菜類、豆類)のうち、24科46品目の組織外果皮および果肉内部の細胞内キチナーゼ活性分布を調べた。組織生重量あたりキチナーゼ活性が高い品目は、カキノキ科カキノキ果皮・果肉、ウリ科ハーデイスメロン果肉、マスクメロン果肉、ウルシ科マンゴー果皮・果肉、クスノキ科アボカド果皮、アケビ科ムベ果実およびマタタビ科キウイフルーツ果肉であった。最もキチナーゼ活性が高かったカキノキ科に絞り、そのうち品種を特定した5品目果皮について検討した結果、富士柿(愛媛県産)は、果皮生重量100gあたり1.080U及び果皮タンパク質含量あたり68.2U/mg proteinの酵素活性を示した。通常購入できる食用農作物として入手可能な植物組織に高いキチナーゼ活性が分布していることから、これらの作物を生物農薬の基材として活用する可能性を提示しているものと考えられる。
- 2010-12-20
著者
-
西村 沙矢香
武庫川女子大学生活環境学部食物栄養学科
-
瀧井 幸男
武庫川女大
-
瀧井 幸男
武庫川女子大学
-
西村 沙矢香
武庫川女子大学
-
矢野 めぐむ
筑波大学生命環境科学研究科生物圏資源科学専攻
-
辻本 紗也佳
武庫川女子大学生活環境学部食物栄養学科
-
坂出 祐子
武庫川女子大学生活環境学部食物栄養学科
-
長池 亜季
武庫川女子大学生活環境学部食物栄養学科
関連論文
- 女子高校生のビタミンD受容体遺伝子多型に対する意識と食生活調査
- 好熱性放線菌Thermomonospora curvata KP1246に於けるセルラーゼ成分の生産と細胞内局在性
- 土壌分離糸状菌Scopulariopsis brevicaulis MIB301によるバレイショ組織のマセレーション
- 植物性食品に存在する抗糖尿病因子の開発と利用に関する研究 (学術研究助成による成果) -- (一般公募による学術研究助成)
- 植物性食品に存在する抗糖尿病因子の解析に関する研究
- 植物性食品に存在する抗糖尿病因子の解析に関する研究
- 液体培養系におけるグルコアミラーゼ高生産麹菌株の取得
- 好熱性放線菌が生産する糖質分解酵素遺伝子のクローン化と大腸菌に於ける発現
- ***におけるアルデヒド脱水素酵素遺伝子分布と体質判定法の検討
- ヒト爪および唾液細胞内アルデヒド脱水素酵素遺伝子の同定
- Aspergillus oryzae MIBA316糖質分解酵素の精製と性質
- コメデンプンと日本人 (特集号 食料と燃料の共存は可能か)
- 米食と日本人の健康
- 好熱菌由来糖質酵素の機能変換による新規なオリゴ糖の調製
- 好熱性放線菌Thermomonospora fusca KP1280における耐熱性ペクチン質分解酵素の生産
- Bacillus sp. MIBO10によるα-グルコシダーゼの生産 : 酵素
- 若年女性の隠れ肥満を形成する食行動と遺伝的要因の検討
- 種々の植物種組織におけるキチナーゼ活性の差異
- GABA 含有漬物摂取による女子学生の腸内環境の改善