訪問看護ステーション実習で学生が学んだこと : カンファレンスの意見交換から"生活に根ざした看護とは"
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概要
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医療・福祉制度が目まぐるしく変化する昨今,とくに在宅で生活を送る療養者や家族は, 安心して地域で暮らすことを望んでいる.看護教育課程においても,人々への看護が地域ごとでどのようになされているのかを知り,療養者が安心して暮らすためにはどのような看護が必要か,を学習している.本学の訪問看護ステーション実習では実習最終日にカンファレンスをもっており,生活の場での多様な看護の仕方や対象の個別性について多くの意見がみられる.ここで明らかになってきたのは,生活の場での看護活動は,対象(療養者と家族)の人生観や価値観を尊重することや,対象の意思決定を支えることが必要であるが,それは多様かつ複雑であることである.さらに医療・福祉の制度や社会資源を十分活用し,対象の生活を支える看護が必要だということである.今回,実習先で学生が学んだ内容をみると,療養する人々の理解の仕方やケアの方法は,療養者の生活背景を含んだ看護である.すなわち地域で療養する対象は,多様かつ個別の生活背景をもっており,そのために個々の生活全体を見据えた看護が求められているのである. したがって筆者は,療養者の生活そのものが人の健康に影響を与える条件であり,そのためこれらの条件(環境、社会、生活など)を整える必要があること,同時に対象の意思を尊重した生活全般を含む看護が在宅で求められていることを改めて認識した
- 2009-07-01
著者
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