本邦の梅毒
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概要
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E. Hoffmannは昭和30年4月,第14回日本医学会総会に"25年間に亘る梅毒の消長"と題する記念論文を贈り,梅毒はその最初の出現,緩慢なる変貌,そして著しく急激なる退潮と評し,医学の進歩に対し異例の重要性を示した疾患であると述懐した。この事実は正に本邦の梅毒史を通じても亦真実であろう。遺憾ながら本邦に於ては未だ梅毒の疫学的全容を知るに足る正確な公的資料の誠に乏しいことであり,一般医師の届出を基とした厚生省統計も実際の患者の約1/15を把握するのみで近時益々その信頼性を減じた。従つて梅毒の疫学的実態の調査という点に関しても本邦の皮膚梅毒学者に全く委ねられている現状である。昭和17年故佐藤教授の千葉県下梅毒蔓延度の調査,昭和30年京大山本教授を主班とする梅毒疫学の劃期的調査はかゝる意味で本邦に於ける二大業績をなす。余等も亦教室或は本県を中心に最近の梅毒の蔓延状態を詳かに調査し,数次に亘り文献に記載したが,〓にそれ等の調査成績を総括し,併せて本邦の梅毒疫学的現状を紹介した。大方の御批判を乞わんとする次第である。なお,本文は本年8月Stockholmに開催される第11回国際皮膚科学会,梅毒疫学に関するSymposiumの報告草稿として英文を以つて記載した。
- 千葉大学の論文
著者
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竹内 勝
千葉大学医学部皮膚科教室
-
平林 一郎
千葉大学医学部
-
松尾 雷太
千葉大学医学部皮膚泌尿器科
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平林 一郎
千葉大学
-
松尾 雷太
千葉大学医学部皮膚泌尿器科教室
-
竹内 勝
千葉大学医学部皮ふ科教室
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