(3)チンパンジー手部構造の解剖学的精密筋骨格モデル(1部 生体機能のシステム化)
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概要
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ヒトの精密把握能力の形態的基盤の進化を明らかにするためには,ヒトと最も近縁なチンパンジー手部構造の形態と機能の関係を理解することが不可欠である.このためCTおよび屍体解剖により取得した形態学的情報を元に,チンパンジーの手部筋骨格系の数理モデルを構築した.本モデルを用いてチンパンジーの形態に規定される精密把握能力を生体力学的に推定し,ヒトの手と比較した結果,特に第1背側骨間筋の付着位置の違いが,ヒトに特徴的な優れた把握能力に大きく寄与していることが示唆された.
- バイオメカニズム学会の論文
- 2006-09-15
著者
-
荻原 直道
京都大学大学院理学研究科
-
中務 真人
京都大学大学院理学研究科動物学教室自然人類学研究室
-
工内 毅郎
京都大学大学院理学研究科動物学教室自然人類学研究室
-
Nakatsukasa Masato
Laboratory Of Physical Anthropology Department Of Zoology Graduate School Of Science Kyoto Universit
-
荻原 直道
慶應義塾大学 理工学部 機械工学科
-
中務 真人
京都大学大学院理学研究科
-
中務 真人
Laboratory Of Physical Anthropology Graduate School Of Science Kyoto University
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