子どもの社会化過程の文化間差と文化内差 : 母親の発達期待としつけ方略にみる
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
This research was conducted as a part of cross-cultural study on socialization processes in children. Maternal expectations for child development are assumed to be important background for child-rearing practices by parents as socializing agents. Maternal developmental expectations were assessed by questionnaire for Japanese, American and Indian mothers and compared between three groups. There were differences between three groups of mothers in mean age of mastery expectation across 38 items. In addition, there were also cultural differences in maternal expectations; Japanese mothers expected early mastery on the skills of emotional maturity, self-control and social courtesy, on the other hand, mothers in U. S. expected mastery at early age on the skill of verbal assertiveness and social skills with peers, and Indian mothers expected early mastery on obedience to the olders and verbal assertiveness. The patterns of maternal control strategies were also examined between Japanese, American and Indian mothers. The responses to hypothetical compliance-relevant situations were analyzed and compared. Japanese and Indian mothers were more likely to utilize feeling-oriented appeals and showed greater flexibility than American mothers. American mothers relied more extensively on appeal to their authority as mothers. The cultural contexts that contributed to these differences in developmental expectations and control strategies were discussed. Finally, socioeconomic and religional differences were examined for Indian samples, and differences on child-rearing attitudes between Japanese fathers and mothers were also examined.
- 東京女子大学の論文
著者
関連論文
- 育児期女性の就労継続・退職を規定する要因
- 育児期男性は妻が働くことをどのように考えているのか?--妻の就労行動との関連を中心に
- 発達 4-PB10 結婚・家族観の変動に関する研究(4) : 夫婦関係の満足度と家族に関する価値観の関連
- 中年期夫婦のコミュニケーション・パターン : 夫婦の経済生活及び結婚観との関連
- 中年期夫婦のコミュニケーション態度 : 夫と妻は異なるのか?
- SN01 青年心理学研究の現代的課題と展望
- 子どもの絵の「子どもらしさ」の分析
- 学習(509〜517)(部門別研究発表題目・討論の概要)
- PE025 母親における資源配分と自己評価 : 高学歴化と個人化傾向の関連について
- P2168 幼児期における文字の読み書き能力 (7) : 読みテスト低得点児の分析
- 自己:文化心理学的視座
- 母親と娘の関係--夫との関係を中心に
- 地域の教育環境の再構築に向けて
- 400 人間形成と人格測定(421〜9)(日本教育心理学会第12回総会部門別研究発表題目・討論の概要)
- 日本発達心理学会創立期の背景,精神,活動
- 女性における自己資源の配分--家族へか自分へか
- 女性の生き方満足度を規定する心理的要因--今,女性の"しあわせ"とは?
- 育児期フルタイム就労女性の育児への態度・感情
- コミュニケーション様式と情報処理様式の対応関係 : 文化的視点による実証研究のレビュー
- 父親における子どもの価値と子どもを持つ負担感--日韓比較研究
- 育児期男性の生活スタイルと自己の生き方への認識--仕事・家庭・個人的活動へのエネルギー投入バランスの異なる3タイプの比較
- 乳児期の社会性,対人関係の発達--保育園登園場面の観察から
- 既婚女性における家族観と子どもの価値の日韓比較
- 文化・自己・幸福感 (シンポジウム記録 日本グループ・ダイナミックス学会・日本学術会議 共催シンポジウム 自己認識のポジティビティと適応の個人差・文化差)
- 結婚の"現実"と夫婦関係満足度との関連性--妻はなぜ不満か
- 育児期夫婦の配偶者満足度を規定する要因--妻の就労形態別の検討
- 男性の家事分担を促進する要因
- 父母の子育てへの感情はどのように異なるか--子ども・子育てに対する感情への規定因の検討
- 人格(362〜367)(部門別研究発表題目・討論の概要)
- 道徳性の発達とその規定因(総合研究・試験研究要約)
- "もうひとつ"の心理学をめざして : 心理学とフェニミズムの視点
- J003 乳幼児が育つための条件とは何か?(自主シンポジウム)
- 410 テレビ視聴と家族のパターン(第1報告)(9.家族関係,日本教育心理学会第5回総会部門別研究発表要旨・討論の概要)
- 2 子どもの「自己調整」について考える(自主シンポジウム)
- 家庭内の家事分担と家族の属性の関連
- 「親となる」ことによる人格発達 : 生涯発達的視点から親を研究する試み
- 発達における性別分化を論じる : 男女共同参画社会の実現を展望して
- 就学前児の社会的認知的発達に関する縦断的研究(1)社会的場面における自己制御機能の発達
- 障害児をもつ親の人格発達--価値観の再構築とその要因
- 330 母子家庭の母親及び子どもの心理学的研究I : (3) 母親のしつけ方略と母親意識(発達16,研究発表)
- 329 母子家庭の母親及び子どもの心理学的研究I : 2. 母子家庭の教育環境と母親の教育観(発達16,研究発表)
- 328 母子家庭の母親及び子どもの心理学的研究(I) : 1. 全体計画及び方法(発達16,研究発表)
- 基調講演 なぜ、今、子育て支援か--「子育て支援」の発達心理学的基盤 (第4回子どもの心・体と環境を考える会学術大会記録) -- (特集1 現代の子育てに対する地域支援のあり方)
- 344 母親の自己効力感に関する日米比較 : 新生児期より思春期に至る縦断的研究(16)(発達C(8),口頭発表)
- 343 子どもの自己効力感に関する日米比較 : 新生児期より思春期に至る縦断的研究(15)(発達C(8),口頭発表)
- 発達 258 3歳時・10歳時における母子言語交渉 : 新生児期より思春期に至る縦断的研究(13)
- 発達 257 母親の子ども像の年齢変化と子どもの自己像 : 新生児期より思春期に至る縦断的研究(12)
- 250 初期母子経験と10歳時における発達経過(その2) : 新生児期より思春期に至る縦断的研究(11)(初期経験・情動発達,発達9,口頭発表)
- 249 初期母子経験と10歳時における発達経過(その1) : 新生児期より思春期に至る縦断的研究(10)(初期経験・情動発達,発達9,口頭発表)
- 発達16
- ドル・プレイ法に関する基礎的研究(その3) : 日本教育心理学会第2回総会報告 : 研究発表要旨および討論の概要 : 家族関係
- ドル・プレイ法に関する基礎的研究(その2) : 日本教育心理学会第2回総会報告 : 研究発表要旨および討論の概要 : 家族関係
- ドル・プレイ法に関する基礎的研究(その1) : 日本教育心理学会第2回総会報告 : 研究発表要旨および討論の概要 : 家族関係
- 子どもの自己コントロールの育ち
- 子どもの自己コントロールの育ち
- 成人期前期の日本男性の結婚観・仕事観--インタビューおよびKJ法・最適尺度法による
- 発達における性別分化を論じる : 男女共同参画社会の実現を展望して(準備委員会企画シンポジウム2)
- 異文化転入体験と児童・生徒の発達
- 2 発達心理 : g 青年I(日本教育心理学会第8回総会部門別研究発表題目・討論の概要)
- 207 母子家庭の母親および子どもの心理学的研究III : (4)教師評定による子どもの行動特性の発達(発達1,発達)
- 女性の生涯発達とアイデンティティ
- 働く母親と子どもの発達 (子どもの心のケア--温かく育むために) -- (総論2 母子愛着形成)
- 818 親役割の学習に関する追跡研究 : 親業訓練の効果測定(臨床・障害3,研究発表)
- 個と関係性から見た女性の生涯発達
- 発達研究のこれまで、これから : 岡宏子先生追悼シンポジウム(発達研究のこれまで、これから : 岡宏子先生追悼シンポジウム)
- PG50 既婚女性における家族観の日韓比較(社会,ポスター発表G)
- 女性における子どもの価値 : 今, なぜ子を産むか
- 社会規範としての性役割 : Part 2 青年期における性役割の認知
- 青年期における性役割の認知(III) : 女子学生青年を中心として
- 子供の性役割学習過程 : 母親の要因との関連で
- 青年期における性役割の認知II
- 青年期における性役割の認知
- 子どもと保育 : 生涯発達と比較文化の視点から
- 日米の母親における幼児への発達期待及び就学前教育観
- シンポジウム 「現代社会と父親の発達」
- 成人期女性における資源配分と生活感情--高学歴化は成人期女性の人格発達をどう変えるか
- 中年期の母親における「個人としての生き方」への態度
- 思いやり尺度の作成と妥当性の検討
- 「21世紀」の育児を支援する : 「人口革命下の人間発達のために」 : 発達心理学の立場から (4 「子どもの育ちの異変」に発達・教育の専門家は貢献できるか : 帰るべき「正しい場所」の無い時代に生きる子育ての希望と創造)
- 母親の個人化と子どもの価値--女性の高学歴化,有職化の視点から
- 文化心理学と洋の東西の巨視的比較--現代的意義と実証的知見 (特集:文化心理学の展開)
- 社会心理学の使命と『信頼の構造』の意義 : ゲーム理論と文化心理学(山岸俊男(著), 『信頼の構造 : こころと社会の進化ゲーム』, 1998年5月, 東京大学出版会, 212頁)(特別企画 : 『信頼の構造』誌上討論)
- 文化と心についての実りあるダイアローグに向けて : 高野・纓坂(1997)論文の意義と問題点
- 父の役割,母の役割 (講習会 平成10年度乳幼児保健講習会) -- (シンポジウム 乳幼児期からの心の健康)
- ジェンダーからみた家族
- Life-span Developmental and Socio-Cultural Approach toward Japanese Women/Mothers.Conceptions and Realities of Japanese Women/Mothers
- 文化的自己観と心理的プロセス(異文化間心理学と文化心理学)
- 自己・自我研究のゆくえ : 指定討論者として
- PD222 女性の非伝統的職業選択・継続における家庭要因の検討
- 問題の提起 (女性の視点を心理学にどう活かすか)
- 女子青年の性役割の獲得と女性のアイデンティティの将来と形成
- 子どもの社会化過程の文化間差と文化内差 : 母親の発達期待としつけ方略にみる
- 369 児童における知能の概念(認知の発達・認知スタイル,発達17,口頭発表)
- 認知及び情意面における受験的圧力の影響に関する心理学的研究
- 327 幼児期の育児態度と諸教科の成績との関係(発達15 親の認知の子どもへの影響,研究発表)
- The Influence of a Minority within a Group
- 291 発達初期における子どもの社会化の日米比較研究 : (その1)生後20ヵ月までのデータ分析の視点(子どもの社会化の日米比較,発達)
- 日米の認知的社会化過程における性別化
- 日米の認知的社会化過程における性別化
- グル-プ内の小数者の地位に及ぼすグル-プ間関係の要因の効果