読み手を特定することが文章産出におよぼす効果
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は,読み手を特定することが,産出文章の質におよぼす効果を検討することであった。実験参加者は大学生110名であった。実験では,読み手の個人特性に関する情報を与える個人特定群,読み手の属するカテゴリー情報を与えるカテゴリー特定群,読み手情報を与えない統制群に道案内文の作成を求めた。その結果,個人特定群は統制群に比べて,目印の説明が丁寧で,相手を配慮した文章が書けることが明らかとなった。また,読み手情報が与えられなくても自発的に読み手を特定できる参加者も質の高い文章を産出できることが見いだされた。さらに,実験参加者を対象とした調査から,自発的に読み手を想定できる参加者は手紙文作成経験が多いことが判明した。これらの結果を読み手意識活動の活性化の観点から考察した。
- 久留米大学の論文
著者
関連論文
- 協同による大学授業の改善(III 展望)
- 大学教育におけるグループ学習の理論的・実践的検討 : Problem Based Learningを中心に(自主シンポジウムF8)
- 大学教育におけるグループ学習の理論的・実践的検討(自主シンポジウムE8)
- 協同作業認識尺度の開発
- 対話的学習環境をデザインする
- 久留米大学における導入教育「共通演習」の成果と課題
- J062 なぜ協働するのか : 教育実践の場における協働の意義(自主シンポジウム)
- PB2-31 協同作業の認識が学習意欲におよぼす影響(教授・学習)
- PE065 協同認識尺度の開発(3)
- 学習を深める関連づけ効果
- PG086 話し合いを意図した「予習」が道徳学習に及ぼす効果 : LTD話し合い学習法に基づく授業実践
- 協同教育の立場から(学級で"協同"を育むアプローチ,準備委員会企画シンポジウム,I 日本教育心理学会第49回総会概要)
- PD022 読み手を特定することが文章産出におよぼす効果
- 協同学習の理論的展開
- 読み手を特定することが文章産出におよぼす効果
- 日本語版Causal Uncertainty尺度の作成
- PD001 人生目標の専門性と資格取得への動機づけが社会的適応に及ぼす影響(ポスター発表D,研究発表)
- PC044 認知過程の外在化が文章理解に及ぼす影響 : 縮約という視点から(ポスター発表C,研究発表)
- 看護学生の人生目標と社会的適応
- 教員参加を駆動力とするFD組織化(話題提供1
- 1 学校における「協同学習」の再生(自主シンポジウム)
- 混用回避を意図した協同学習の定義に関する提案
- 318 空間表象の発達と学習(1) : 遠近の空間表象の発達(時間・空間の認知,発達13,発達)
- 不確定志向性と社会的影響
- PE53 ディスカッションに対する貢献度評価と思考動機の関係
- 司会のことば
- 大学生の協同作業に対する認識の変化 : - 対話中心授業と講義中心授業を対象に - (協働)
- 読解リテラシーを育成するLTD話し合い学習法の実践
- 日本学校心理士会主催研修会(学校心理士会主催研修会)
- PD071 大学生活に対する新入生の意識の変化 : 6ヶ月間の追跡調査(ポスター発表D,研究発表)
- PC047 集団による情報共有課題における不確定志向性の効果(ポスター発表C,研究発表)
- PD072 協同作業に対する認識尺度の開発(ポスター発表D,研究発表)
- JB08 少子高齢社会を乗りこえる教育実践心理学のあり方とは : 何がリサーチクエスチョンか?(自主企画シンポジウム)
- 学習者の活動性を高め,理解を深める協同学習 : "教えて考えさせる授業"と"LTD授業"との対話(準備委員会企画シンポジウム2)