看護学生の人生目標と社会的適応
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概要
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本研究では看護学校生287名と看護大学生76名を対象として,人生目標と社会的適応との関係を,看護学生の所属と学年を考慮して検討した。人生目標は目標の有無・目標内容・目標階層構造の観点から,また社会的適応は特性的自己効力感,自尊感情,アパシーを手がかりに分析した。その結果,88%の看護学生が目標ありと回答し,その内容は資格取得に関する目標,取得した資格を活かした目標,およびその他に分類された。看護専門学校生に比べ,看護大学生は取得した資格を活かした目標を述べる割合が高く,専門学校生は学年進行につれて,その他に分類される割合が増加していた。目標内容と社会的適応との関係を検討したところ,その他に分類された看護学生の特性的自己効力感が低いことが認められた。また,特性的自己効力感は看護専門学校生の方が高かく,目標階層構造のステップ数(下位目標)が多い看護学生ほど,所属にかかわらず自尊感情が高く,アパシー傾向が低いことが確認された。これらの知見は看護学生がおかれた教育制度と教育内容の観点から考察された。
- 久留米大学の論文
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