学習を深める関連づけ効果
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概要
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本研究は,読書課題の理解に関連づけの効果が認められるか否かを,課題内容の記憶を手がかりとして実証的に検討することを目的とした。被験者は大学生64名であり,自己関連づけ群,自己以外関連づけ群,統制群に分けられた。彼らは与えられた長文の読書課題をまず読解し,内容を要約した。その後,自己関連づけ群は要約を自己に関連づけ,自己以外関連づけ群は要約を自己以外の一般的な知識に関連づけた。統制群は要約を丁寧に清書した。その後,課題内容についての再認テストを直後と2週問後に行った。その結果,遅延段階において,自己関連づけ群と自己以外関連づけ群が統制群よりも高い再認成績を示したが,前二者の問には差異は認められなかった。また,関連づけ回数が多いほど遅延段階の再認成績が高かった。これらの結果は情報処理理論の観点から考察された。
- 久留米大学の論文
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