コラージュの形式的特徴と自己の関連
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概要
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本研究は,コラージュを見る際に自己のさまざまな側面がどのようにコラージュの形式に反映しているかについて検討するための基礎的な研究である。大学生を対象に,コラージュとSense of Coherence(SOC),抑うつ,特性不安の尺度との関係,およびコラージュの形式(空白の多さ,自分の有無),コラージュの評価(現実性)との問の関係を検討した。結果より次のことが示された。(1)SOCの低さ,抑うつ,特性不安のいずれもコラージュによる自己表現の不全感と相関があった。(2)コラージュにおける現実性は「抑うつ」の高さと負の相関がある。(3)特性不安が高いほど,空白が少ない(重ね貼り,多量の写真)。(4)コラージュの中に「自分がいる」ことはSOCの適度な高さと関係がある。これらの結果より,コラージュにおける「現実性」,「空白のなさ」「自分の有無」は対象者を理解する上で重要な手がかりになると思われる。
- 久留米大学の論文
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