金属材質で異なる溶融ブリッジ形成過程(放電・EMC/一般)
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概要
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アーク放電による接点材損傷は材質により異なる。その前駆現象の溶融ブリッジ形成過程や電極損傷にも材質による違いが示された。溶融ブリッジ形成状況と形成後のブリッジを観察するため、三種類の金属について同一材質の接点を1mm/s未満の速度で引き離した。その結果、銅の接点において、溶融ブリッジは陽極との境目を高輝度として成長した。しかし、ニッケル材の溶融ブリッジは高輝度域が陽極と陰極間を移動して成長した。これに準じて銅材は陽極損傷となり、陰極は無傷であったが、ニッケルの電極損傷は両極となった。模擬接点の通電発熱による溶断試験においても、トムソン効果の関わりが考えられる結果が示された。
- 2009-05-15
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