摩擦面に発生する周期的摩擦痕について
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概要
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電気鉄道において、各種障害を誘発する離線は、波状に摩耗進行したトロリ線しゅう動面によりその発生頻度が高められる。この波状摩耗の出現過程を把握するため、トロリ線を模擬した銅リングと鋼の模擬すり板によるしゅう動試験を無通電で行い、リングしゅう動面の摩耗状態を観察した。観察の結果リングしゅう動面には、しゅう動条件により、三種類の波長を特つ周期的摩撮痕が認められた。波長がほぼ0.1[mm]と2[mm]の摩擦痕はスティックースリップとすり板取付けアームの固有振動の影響をうけたことを示した。4[mm]を越える波長の摩擦痕は、試験中測定した熱起電力の高まりとともに現れ、しゅう動距離や荷重の増加で長くなる傾向した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-06-17
著者
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