通所施設見学において看護学生がもった老年者観の検討
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概要
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本研究の目的は、看護学生が直接老年者と触れ合う体験でもった老年者観を明らかにすることである。協力者は、4年制大学の看護学科2年生の38名である。データの分析は、通所施設見学後に提出された老年者観のレポートを、Berelson、B(1957)の内容分析の方法に基づいて行った。その結果、5つの≪カテゴリー≫と25の<サブカテゴリー>が抽出された。そこでは、≪活発である≫≪気づかいができる≫≪表情豊かである≫などポジティブな老年者観が多く抽出された。これは、通所施設見学で、病気や障がいを持ちながらも元気に生活している老年者を目の当たりしたインパクトの強さが影響したものと考える。また、老年者の特徴である「個体差がある」ことに注目できていた。よって、老年看護学教育において、施設見学を導入することは豊かな老年者観を育成する際に効果的であることが示唆された。
著者
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高岡 哲子
名寄市立大学保健福祉学部看護学科
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深澤 圭子
名寄市立大学保健福祉学部看護学科
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紺谷 英司
名寄市立大学保健福祉学部看護学科
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渡邊 朋枝
市立名寄短期大学看護学科
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渡邊 朋枝
名寄市立大学保健福祉学部看護学科
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高岡 哲子
名寄市立大学 保健福祉学部看護学科
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渡邊 朋枝
名寄市立大学 保健福祉学部看護学科
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渡邊 朋枝
名寄市立大学保健福祉学部看護学科(元)
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深澤 圭子
北海道文教大学人間科学部看護学科
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