住いに関する学生による転倒リスクアセスメント : 在宅高齢者の立場での物理的側面を中心に
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概要
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本論文の目的は,看護学生が高齢者の立場で住まいに関する転倒リスクアセスメントをどのような視点で捉えているかを明らかにすることである。データから学生のレポートを分析し,リスク場所・要因を抽出しその内容を検討した。その結果,7つのリスク場所が抽出された。浴室,玄関,階段,居室が39件〜32件で,次いでトイレ,台所,洗面所の順であった。リスク要因では段差でつまずくが最多で,次いで滑る,手すりがない,狭いスペース,照明不足の順であった。手すりの設置,滑り止めなど,予防策にも着眼がされていた。学生は高齢者の立場でリスクアセスメントをしていた。本研究から老年看護学では,今後も継続して転倒アセスメントの視点を養う教育をしていく必要性が示唆された。
著者
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高岡 哲子
名寄市立大学保健福祉学部看護学科
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深澤 圭子
名寄市立大学保健福祉学部看護学科
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高岡 哲子
名寄市立大学 保健福祉学部看護学科
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深澤 圭子
市立名寄短期大学看護学科
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高岡 哲子
市立名寄短期大学看護学科
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深澤 圭子
北海道文教大学人間科学部看護学科
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