多数決判定を用いた電流源および磁流源による妨害波レベル推定時間短縮法の研究(線路/一般)
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概要
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CISPR(国際無線障害特別委員会)が発行している国際規格では、10m距離で放射電界強度最大値を測定しなければならない.しかし、10m距離で測定可能な試験設備は高価な為、3m距離の測定値から10m距離の最大電界強度を推定する方法が研究されている.従来の推定法では電流源ベクトルとして,x,y,zの3軸方向成分を考えていたため,推定パラメータが多くなり,推定に時間を要する問題点があった.本報告では,電流源と磁流源を用いてEUTのモデル化を行うことで,推定パラメータを9個から5個に減らし,推定時間の短縮を試みた.推定には,モデル化に際して発生する可能性がある局所解を除くため,多数決判定法を使用した.本推定方法の妥当性を評価するため,EUTとして模擬機器を用い,受信アンテナとしてバイログアンテナを用いたモデルを考え,アンテナの出力レベルをモーメント法で解析し,3m距離での解析値を用いて10m距離での電界強度を推定し,推定結果とモーメント法の解析結果を比較した.その結果,解析時間はおよそ2/3に減らせること,水平偏波については最大で7dB程度,垂直偏波については10dB程度の偏差があり,従来方法と比べて数dB精度が悪くなること,多数決判定方法を使用しても解析精度が改善されないことがわかった.
- 2009-01-16
著者
-
桑原 伸夫
九州工業大学
-
石田 康弘
福岡県工業技術センター
-
桑原 伸夫
九州工業大学大学院工学研究科
-
桑原 伸夫
九州工大 大学院工学府
-
桑原 伸夫
九州工業大学大学院工学府電気電子工学専攻
-
兼子 元成
九州工業大学大学院工学研究科
-
桑原 伸夫
九州工業大学工学部電気工学科
-
桑原 伸夫
九州工業大学大学院工学府
-
桑原 伸夫
九州工業大学大学院工学研究院
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