成人看護学領域における状況設定演習の臨地実習への活用状況 : 学生評価による演習の検討(人間科学編)

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概要

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今回,臨地実習直前の学生の準備を整えることを目的に,臨地実習に準じた状況設定演習を専門領域別実習直前に実施し,臨地実習への活用状況に関する学生評価から,演習内容について検討した。その結果,本演習は学生の臨地実習や実習前の自主練習への動機づけとなり,さらに演習を通じて具体的イメージにより技術習得や技術提供全体の流れをつかみ,自信を持って実施できるという効果があり,それが緊張を緩和していた。また,演習で自分を知る機会となり,それを行なった技術提供以外の実習場面でも活用していた。学生が本演習を臨地実習へ活用するためには,演習の意味づけ,臨地実習での実践やDVD視聴による具体的振り返りが重要な鍵となっており,今後演習におけるオリエンテーションや振り返りの方法の改善や臨床現場における教員の継続的介入が必要であると考えられた。

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