成人看護学実習において学生が体験する困難 : 卒業生のアンケート調査を基に(人間科学編)
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概要
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1.卒業生の多くが実習中に困難と感じていたことは「記録」であった。「記録」が困難と感じていた理由は,≪学習内容の理解が難しい≫≪書く力がない≫≪書くための条件が揃わない≫≪記録物の量の多さ≫≪記録を書く時間に関すること≫であった。今後の検討事項として,記録についての指導体制を検討する必要があることが示唆された。看護学実習における記録の意味や内容,また,学内での学習方法や実習に向けてのオリエンテーション内容など広い視野で検討していく必要がある。2.実習中に困難と感じたときの内容は【自分自身に向けた内容】と【患者に向けた内容】があることが分かった。自分自身に向けた内容であるときの対応方法は,「自分で解決」が多く,そして解決に至らなかった。患者に向けた内容であるときの対応方法は,「教員に相談した」が多く,解決に役立っていた。困難の内容が自分自身に向けた内容のときの対応について検討していくことが必要である。
- 千葉県立衛生短期大学の論文
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