骨縫合器材ニ關スル知見補遺
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概要
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骨縫合器材ノ適應性決定ニ關シ次ノ二實驗手段ガアル.第一ハ器材挿入後ノ組織學的反應檢査,第二ハ試驗管内ニ於ケル夫等ノ生化學的反應檢査デアル.余ハ後者ノ法ニ依リ實驗シタ.先ヅ余ハ巾1/2糎,長2糎ナル器材ヲ4竓ノ家兎血清,或ハ他ノ數種ノ血清中ニ容レ,各一定時ノ後ニ水素いおん濃度變化ヲ檢査シタ.其變化強度ニ依リ器材ヲ配列スレバ次ノ如クデアル.1)Zn,2)Sn,3)Cu,4)Al,5)Ni,6)Ag,7)下錆,8)セルロイド,9)Fe,10)Au(c:18),11)動物骨,12)象牙,13)Pt,14)ベークライト等.(圖表略)次ニ血清中ニ溶解セル器材ノ毒性ヲ試驗スベク,1週間ノ間隔ヲ置キ,各血清1.5糎ヲ體重2瓦ノ〓鼠ノ皮下組織ニ注射シ,爾後ノ平均生存時間ヲ測定シク.血清内ニ溶ケタル銀ノ毒性ハ銅ノ夫ヨリモ大ナル點甚ダ興味アリ.先ニ余ノ行ヘル組織内諸器材ノ組織學的反應ニ關スル實驗ハ京都帝大岩田博士ノ實驗ヲ再試シタ.今次及ビ先般ノ成績ヲ顧ミテ,余ガ骨縫合ニ推奨シタ不錆(日本整形外科學會第7回總會ニテ公表)ハ金或ハ白金ニ充分代用サレ得ベキデアルトノ結論ニ達シタ.
- 京都府立医科大学の論文
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