ラインサンプリングによる林分形状比の推定法
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概要
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林分形状比は樹幹形状を示し,風雪害の予防や生産される素材の形状と関連する間伐の必要性を判断する指標の1つである。わが国の森林管理は,公益的機能の発揮を重視し,長伐期傾向にあり,間伐は重要な作業の1つである。そこで,林分形状比を迅速に測定し,簡単に森林の状態を診断できる方法としてプロットレスサンプリング法に注目した。プロットレスサンプリング法は,ポイントサンプリングとラインサンプリングに分けることができる。ポイントサンプリングでは,樹幹の直径あるいは樹高を半径とした面積からカウント数を計算したために,林分形状比式が複雑となった。本論文では,林分の直径および樹高の総和を算出するラインサンプリングに注目した。その結果,水平方向のカウント数期待値(Sh)と垂直方向のカウント数期待値(Sv)の比を活用した林分形状比推定式を提案し,その方法の特徴を確認した。
- 東京農業大学の論文
- 2009-03-16
著者
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