転石海岸におけるヒメコザラ個体群の長期変動
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概要
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九州天草の転石海岸において,ヒメコザラ個体群の密度とサイズ組成を,6年間にわたって観察した。ヒメコザラの密度は時間的空間的にバラツキがあるものの,中潮帯から低潮帯にかけて分布した。また,夏期に低密度,冬期に高密度となる季節変動を示したが,6年間の調査期間中は全体として増加傾向にあった。サイズ頻度分布は1〜3のピークをもつ単峰型もしくは多峰型を示した。サイズ頻度分布のコホート分離を行い,経時変化を見ることによって,コホートの加入と成長を推定した。新規コホート(殻長3-5mm)の加入は冬期におこり,8ヶ月で殻長10mmまで成長した。各コホートの寿命はバラツキが大きいが一年半以内であった。
- 日本貝類学会の論文
- 2007-07-31
著者
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高田 宜武
独立行政法人水産総合研究センター日本海区水産研究所
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高田 宜武
水産総合研究センター日本海区水産研究所
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高田 宜武
Amakusa Marine Biological Laboratory, Kyushu University
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