天草の転石地潮間帯における藻食性巻貝イシダタミの日周期活動
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概要
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九州天草の傾斜の緩やかな転石地潮間帯においてイシダタミの日周期活動を夏期に観察し, 個体群内で生息潮位と個体の大きさによる活動パターンの変異を認めた。イシダタミを, 殻幅サイズによって大型貝(>13 mm), 中型貝(9∿13 mm), 小型貝(≦9 mm)の3群のサイズクラスに分け, 転石上面で移動しているものを「活動中」, 転石上面で停止しているものを「停止中」として記録した。転石下面にいるものは全て「休息中」とみなし, 記録しなかった。全てのサイズクラスにおいて, 波に洗われている状態と夜間の干出状態で活動中の個体数が多かった。大型貝ではさらに, 中潮帯と低潮帯で夜間の水没状態での活動が認められた。中潮帯では, 中型貝と小型貝の活動は, 昼間の波に洗われている状態よりも, 夜間の干出および波に洗われている状態での活動の方が, より高い傾向にあった。ほとんど全ての貝は昼間の干出状態では休息中となるが, 夜間の干出状態では転石上面で停止中となる貝が見られた。これらの活動パターンの種内変異に関連すると思われる要因について考察した。
- 日本貝類学会の論文
- 2001-06-30
著者
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高田 宜武
独立行政法人水産総合研究センター日本海区水産研究所
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高田 宜武
水産総合研究センター日本海区水産研究所
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高田 宜武
Ishigaki Tropical Station, Seikai National Fisheries Research Institute, Fisheries Research Agency
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