成人期・老年期にある対象の理解 : インタビューを行った看護学生の学び

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概要

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本研究の目的は,看護学生(以下,学生)が成人期・老年期にある人にインタビューを行い,インタビューを通してどのような学びがあったのかを明らかにすることである。学生がインタビューを通して学んだ内容をレポートし,本研究においてそのレポート内容を分析した。その結果,学生は生きてきた時代背景や生活環境がインタビュー対象者の生きる姿勢に影響しており,過去の積み重ねの上に今のその人があることを学んでいた。また,学生はインタビュー対象者を理解するにはその人に関心を持ち,尊重しながら接することや,コミュニケーションに求められる基本的な態度を示すことの重要性を学んでいた。さらに学生は,対象とコミュニケーションを図る中で自己と他者の違いを改めて認識し,個としての対象を理解していた。このことより,インタビューは学生が自分たちとは世代の異なる成人期・老年期にある対象を理解するための有効な学習方法の一つであることが示唆された。

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