老年看護学実習における学生の高齢者理解 : ケーススタディの内容分析から
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概要
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看護学教育において,臨地実習は,看護実践能力の育成や人間関係形成過程を伴う体験学習として重要な意味をもつ。そこで,老年看護学実習において学生は,どのような視点や看護技術を用いて高齢者を理解していたのかを明らかにすることを目的として研究を行った。38名の学生のケーススタディを対象に内容を分析し,サブカテゴリ,カテゴリを抽出した。その結果[観察をする][コミュニケーションを深める][生き方を肯定する][安心できる環境をつくる]の4個のカテゴリに分類された。この実習で学生は,これらの視点や看護技術を用いて高齢者の思いや考えを理解し,その人の意思を尊重する行動をしていた。自分とは違う人々と正面から向き合うことを避ける傾向があると言われている学生が,高齢者との援助過程において,コミュニケーション力,アセスメント力観察する力が育成されたと推察される。
- 藍野大学の論文
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