手術室看護師と病棟看護師による周術期褥瘡発生予防プログラムの介入効果
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概要
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本研究の目的は、周術期褥瘡発生予防プログラムの実施による術後の褥瘡発生率減少の効果を明らかにすることである。対象は、全身麻酔下で開腹手術を受けた患者1272名で、うち周術期褥瘡発生予防プログラム実施群762名(介入群)、通常の周術期ケア実施群510名(対照群)である。介入群に対し(1)手術終了後に術中圧迫部位、臀部・仙骨部の皮膚の観察と記録、(2)回復室退室時に手術室看護師と病棟看護師による術中圧迫部位、臀部・仙骨部の皮膚の観察、(3)病棟帰室後圧迫部位、臀部・仙骨部の皮膚の観察、(4)患者に合った体圧分散マットの使用、(5)術後24時間2時間毎の体位変換、(6)術後1日目から離床開始までの毎日圧迫部位、仙骨部・臀部の皮膚の観察、からなる周術期褥瘡発生予防プログラムを実施した。その結果、術後褥瘡の発生率は、対照群3.7%に対し,介入群はO%と有意に減少し、プログラムの介入効果が実証された。
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