ウサギとウシにおける精子頭部顕微注入による体外受精
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概要
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精子が、正常受精を引き起こすよう顕微注入される時に、構造的に完全であることの必要性を確認するため、ウサギとウシを用いて精子頭部を注入し、受精能力を検討した。ウサギで得られた結果では、精子頭部を注入した卵子の65%で正常な前核形成が起こり、それらのうち半数が分割した。分割卵は、移植後受胚雌の子宮内で発育した。移植後14日で、子宮内での胎児発育は確認されたが、産児は得られなかった。ウシでは注入した卵子のうち半数が正常受精し、14個の卵が分割した。これらの結果から、少なくともウシとウサギにおいては、精子が正常な受精を起こして受精卵が分割に至るには、精子の構造が完全である必要はなく、精子尾部も重要ではない事が示された。
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