思春期女子の避妊行動を考えるライフスキル教育

概要

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目的:思春期女子が感情に流されず,望まない妊娠を避ける行動を選択できる思考の形成を目的とした,ライフスキル学習中心の授業を実践し評価した。方法:対象,県立H高校看護科1年生Aクラスを介入群(32人),Bクラスを対照群(32人)に分け,平成16年10〜11月に授業を実施した。介入群にはライフスキルを中心とした授業,対照群には講義形式の授業を行った。授業は両群ともに研究者が科目「保健」において1回50分実施した。評価は両群ともに授業前後に自記式質問紙調査を実施して行った。授業内容は両群ともに性交に関する知識,性交場面での行動の選択肢とその行動の結果を含むものとした。介入群の授業の導入ではブレインストーミングを実施し,展開では高校生が妊娠した状況のディベート式ロールプレイを実施した。その後性の場面での行動選択の違いによる結果の違い,必要な知識について確認した。結果・考察:両群ともに授業後の知識の正解率は高くなっていた。介入群では自分自身で高校生の妊娠について考えることができるとともに,10代の性の特徴をふまえたうえで,性交場面でどのような行動選択をしたらいいかを考えることができることが示唆された。