広汎性発達障害男児における粘土造形サヴァン・スキルとデッサン・スキル指導に関する事例検討

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概要

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知的障害を伴う自閉症の人の中には、特異な優れた能力を発揮する人が見られ、自閉症サヴァンと呼ばれる。本研究では、広汎性発達障害の小学校3年男児1名について、サヴァン・スキルの1つと見なされる粘土造形の優れたスキルの経緯について母親にインタビューするとともにその作品を紹介した。また、稚拙なデッサン・スキルについて指導を行い、その特徴について検討した。その結果、粘土造形は4歳頃から始まり、ほとんどの場合、本児一人で取り組んでいること、また記憶したものを再生する形で表現していることが明らかになった。またデッサン・スキルについては、広汎性発達障害の特徴であると考えられる「同一性保持の傾向」「知覚統合の困難性」「注意配分の困難性」などが、稚拙なスキルに関係していることが示唆された。
2007-03-30

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