認知症高齢者の`その人らしさ'に関する一考察 : コミュニケーション活動とADL評価から
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概要
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老人保健施設で生活する,60歳から97歳の男女の認知症高齢者56名を対象に,日常生活の中で他社と能動的に展開する言語によるコミュニケーション活動について,生活を共にする参加観察法により評価した.次に日常生活動作の自立度とコミュニケーション活動評価に差があるかウィルコクスン符号付順位検定を試みた.さらに測定値をその人の全体像として見直すため,多変量解析(主成分分析)を算出した.これらの結果,(1)コミュニケーション活動が活発な高頻度群はADLが有意に高い(2)ADLの自立度は「食事」や「移動」が比較的よく保たれ,「移動」は他の項目との関連性なく高く保たれる.(3)「コミュニケーション活動」や「移動」は残された機能の中で'その人らしさ'を示す機能であることの示唆を得た.
- 京都市立看護短期大学の論文
著者
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